生かされてある日々

「世界はエネルギッシュな人間のものである」……エマーソン(1803~1882)米の思想家

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

路上の死 Ⅱ(風化)

それから一週間後に行ってみると、どこかに蛆虫は去りすっかり乾燥がすすんでいた。もう一週間もしないうちに風に飛ばされて跡形もなくなってしまうだろう‥。 鉛筆、色鉛筆、他(2013・5・14) 「残念ながら、あなたがいまかかえている問題は、そんなに深刻…

路上の死 Ⅰ

鉛筆、色鉛筆、他による画(2013.1.28) 「おそらくほかの動物は知らないと思うのだけれど、人間だけは自分が死ぬということ をすごく早くから知ってて、自分が死ぬということを、自分の人生観の中に取り入れて生きていかなければいけない。それはある意味で…

エフトゥシェンコ

ぼくらは 孤独をはばかって やりきれなさのあまりなにかの仲間に身を投ずるすると 役立たずの友情の奴隷のきずなが棺桶のふたまで つきまとってくる。 どの仲間も ばかげた具合にできていてある種の仲間じゃ 酒をのむばかり 正気返るひまもない。べつの仲間…

蟹 ・ 風化

鉛筆、色鉛筆画(2012・9) 「宗教書、哲学書、文学書などを乱読するうちに(中略) 人間であることの悲しみが薄らいだわけではない。 本を読むことによって、 むしろその悲しみは動かしがたいものになっていった。 しかし、ほんとうの悲しみを知ってしまっ…

蛙とカタツムリ

鉛筆、色鉛筆画(2012・1・24) 「たいていの人間は、静かな絶望の生活を送っている。 いわゆるあきらめとは、絶望の確認にほかならない。‥‥ 人類の競技や娯楽の底にも、きまって無意識の絶望がひそんでいる。 そこには歓びがない。歓びは仕事のあとにくるの…

R・ミズラック

Richard Misrach「The Mysterious Opacity of Other Beings」2015より ネバダ州フォロン付近、死せる動物たち 1978 ‥‥リチャード・ミズラック(1949~ )米国の写真家 「人間の生は、量ではない、質である。サルの生なら、質ではなく量に価値があるのかもし…

蒸し 暑い

今は33度でかなり蒸し暑い、早く終わったので扇風機を強にして缶ビールを飲む、島らっきょとカキピーをつまみに、あとはおもしろい本があったらベスト。 「こんなに長生きするとわかっていたら、もっと体を大事にしておくんだった!」 ‥‥読み人知らず、晴山…

ヤラウの実 Ⅱ

何年か前のこと、台風のあと2,3日してから散歩中に、 排水溝のわきで見つけた枯れ草といっしょのヤラウ(照葉木)の実。 鉛筆、色鉛筆その他による画(2012・12・22) 人間はけだかくあれ、情けぶかく やさしくあれ!そのことだけが、われらの知っている一…