生かされてある日々

「世界はエネルギッシュな人間のものである」……エマーソン(1803~1882)米の思想家

静けさに帰る

萬物は
生まれ、育ち、活動するが
すべては元の根に帰ってゆく。

それは静けさにもどることだ。
水の行く先はーーー海
草木の行く先はーーー大地

いずれも静かなところだ。
すべてのものは大いなる流れに従って
定めのところに帰る。
(そして、おお、再び甦るのを待つ。)
              ‥‥老子第16章 から抜粋

‥‥「人生は愁(かな)しみだ」とありましたけれど、それは社会での生存競争から来るのでしょう。そこから抜け出すと、命の喜びや美しさが見えるようになると思うなあ‥‥‥。
 
 ライフエナジーというのは、生きているものを何とか生かそうと励ます。動植物すべてがその生かそうとする力に従って生きてゆく。憂いや死への恐れでは生きてはいない。人間も動物ですからね。本来は喜んでライフエナジーの働くままに生きていけるはずです。
 
 でも所有と競争の社会にいると、時には欲や恐怖にとらわれる。だけど、個人としての僕たちは、いつでも、このアンバランスを回復して、喜びのこころを起こせるんでしょうね。
 
         ‥‥加島祥造帯津良一著「静けさに帰る」風雲舎より

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