生かされてある日々

「世界はエネルギッシュな人間のものである」……エマーソン(1803~1882)米の思想家

マーク・トゥエイン言葉より

わたしたちはカメレオンだ。
私たちの好みや偏見は、
場所とともにいともたやすく変わる。

 

あるものは地位をあがめ、
あるものは英雄をあがめ、あるものは神をあがめる。
そしてこうした崇拝の対象に関して、彼らは意見を戦わせる。
しかし、金をあがめていることではみんな同じなのだ。

 

奴隷のような模倣癖ということでは、
常に人間は猿の上をいっている。
普通の人間には、独創的な意見などない。

 

石のように硬直した思想に対して忠誠を尽くす人々が、
この世の中の鎖を断ち切ったり人間の心を開放したりしたことはかつてなかった。
これからも決してないだろう。

マーク・トゥエイン150の言葉より

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エコーチェンバー現象

 世の中には様々な人がおり、様々な意見を持った人と触れ合うことが出来る。世界に開かれたグローバルでオープンな場で、「公開討論」のような形で意見を交換し合うことができるコミュニティがある。
 一方で、同じ意見を持った人達だけがそこに居ることを許される閉鎖的なコミュニティもあり、そのような場所で彼らと違う声を発すると、その声はかき消され、彼らと同じ声を発すると、増幅・強化されて返ってきて、「自分の声」がどこまでも響き続ける。それが「エコーチェンバー」である。

  「エコーチェンバー効果」とは、エコーチェンバーのような閉じたコミュニティの内部で、誰と話しても自分と同じ意見しか返って来ないような人々の間でコミュニケーションが行われ、同じ意見がどこまでも反復されることで、特定の情報・アイデア・信念などが増幅・強化される状況のメタファー(隠喩)となっている。
 
 この「エコーチェンバー」の内部では、「エコーチェンバー」内の「公式見解」には疑問が一切投げかけられず、増幅・強化されて反響し続ける一方で、それと異なったり対立したりする見解は検閲・禁止されるか、そこまでならないとしても目立たない形でしか提示されず、すぐにかき消されてしまう。
 そうするうち、たとえエコーチェンバーの外から見た場合にどんなにおかしいことでも、それが正しいことだとみんなが信じてしまう。

ウィキペディアWikipedia)より

オープンマインド 2

 もしあなたがオープンマインドでなければ、正しい方法は一つしかないと信じさせたい人たちに簡単に利用されてしまうだろう。

 

 最近の小麦およびその他の穀物は、人体にさらにダメージを与えるような遺伝子組み換えが行われている。農業遺伝子工学を研究する科学者たちの研究によると、遺伝子組み換え小麦--今日地球で食されている小麦のほぼ100%だ--に含まれるグルテンは、自然界に存在するものと構造的に異なるという。
‥(略)‥
 穀粒は生産費が安く、多くの場合、政府が助成金を出している。小麦が健康的な食品だと言い続けることは食品業界の利益にかなうのだ。だが、小麦が増えれば増えるほど病的肥満、糖尿病、心臓病などの健康問題が増えてくる。「健康的」な全粒穀物により、薬品の消費がさらに増える。こうして食品業者はさらに豊かになり、製薬会社も儲かる。そして私たちは病気がひどくなる。

---ジョコビッチの生まれ変わる食事より

オープンマインド(開かれた思考)

   私の家族のように何世代にもわたって共産主義体制下で暮らしていると、何事にもやり方は一つしかないという考え方を受け入れるしかない。服装も一種類しかなく、崇拝するのも一人だけ、運動も考え方も一つだけと刷り込まれていく。
‥(中略)‥
 共産主義体制下で生きるということは、オープンマインド(開かれた思考)になるよう教わるチャンスがないということだ。
 そこには理由がある。オープンマインドでなければ、簡単に他人が操ることができるのだ。だから上層部はつねにわれわれが今まで教わってきたことに疑念を抱かないよう、細心の注意を払っていた。共産主義の指導者であれ、食品および製薬会社の経営陣であれ、上層部の人間は私たちの大部分が恐怖に左右されていることをよく知っている。
‥(略)‥
 今日の、あらゆる国で今も恐怖は続いている。われわれは十分満たされないことを恐れている。十分な食べ物、お金、あるいは安心がないことを恐れている。だから私たちはこれでもかというほど働きまくり、歩み緩めることを恐れるからファーストフードや加工食品で空腹を満たしている。
---ジョコビッチの生まれ変わる食事より

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心をコントロールする方法

心をコントロールする方法は二つある。
一つは、体から入る方法だ。酒、風呂、スポーツ、セックス‥‥体を使うことで自然と心は変わってゆく。この方法は、心をベターな状態に戻すには、即効性がある。
もう一つの方法は、言葉を自分に投げかけることだ。声に出すと、言葉が心の中に染み込む。これはやがて技となり、日常を変えてゆく。できれば歴史的重みのある言葉--賢者たちの言葉がいい。

「賢者はかく語りき」より

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うじむし

海辺に捨てられ腐敗した大魚の鰓から大量の蛆がわいていた。

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「蛆虫の群れ」2018.9.15(リメイク作)、197x197㎜、
 画用紙、色鉛筆、ボールペン、消しゴムetc。

生き方には二通りしかありません。
奇跡はどこにもないという生き方と、すべてが奇跡だという生き方です。
---アインシュタイン(1879~1955)

自身の命の力を高めるために

「自分と同じ意見の人間が他にもたくさんいる」と宣言した瞬間に、その人は「いくらでも替えが効くので、いなくなっても別に困らない人」というカテゴリーにおのれを分類してしまう。
 ‥(略)‥
 命の力を高めるためには、「私がいなくなったら、誰もそれを言う人がいなくなるようなこと」だけを選択的に語ったほうがいい。
 これは僕の経験的確信です。
 自分以外の人でも言いそうなことはできるだけ言わないでおく。
 誰でも言いそうなことをあちこちで言い募って時間を浪費するには人生はあまりに短いからです。

(そして同じことを最後に繰り返して言う‥)

 もし、何か言葉を発する機会があったら、できれば、「こんなことを言うのは、この広い世界で私ひとりではないか」と思えるような言葉を選択したほうがいい。
 そう思っている人は、簡単に地上から消えるわけにはゆかないからです。だって、自分がそれを言わなければ、誰も代わりに言ってくれないんですから。
 なんとかして、自分の言葉を誰かに届かせようとする人は、あたう限り丁寧に語る。情理を尽くして語る。

---困難な成熟より

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